患者満足度の指標

患者満足度アンケート

分子・分母
 分子:患者満足度アンケートの総合評価で「満足している」「やや満足している」と回答した合計
 分母:患者満足度アンケートの総合評価に回答した総数
備考(除外項目等)
 入院・外来について算出
指標の説明
 患者満足度とは、「受けた医療に対してどのような点にどの程度満足できたかという患者の印象を表すもの」と定義され、病院改善の軸と位置づけられています。当院では患者中心の医療サービスを提供するため、患者満足度調査を利用したサービスの改善に取り組んでいます。具体的には、年に1度、病院入院患者・外来患者を対象に、それぞれ15項目、13項目について5段階評価で行います。その中に総合的評価項目として「全体的に満足している」との問いに対し「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と答えた割合を指標としてみています。
※評点=(そう思う*10点+どちらかと言えばそう思う*5点+どちらかと言えばそう思わない*-5点+そう思わない*-10点)/総数
考察
 2023年度と同様に期間を5日間とし12月〔11(月)~15(金)」に取り組みを実施した。
 外来は904件(前年比105%)、病棟は56件(前年比103%)とアンケートの回収数は微増であった。総合的評価項目の”全体的に満足しているか”という設問で「満足している」「やや満足している」と回答した割合は、入院89.7%(前年より4.0ポイント上昇)、外来91.5%(前年より2.7ポイント上昇)、となった。
 患者満足度の全体の評点は外来で8.3(昨年8.0)、病棟は7.9(昨年7.4)と前年よりも改善された。外来で評価が改善した設問は12項目(トップ3は“受付の対応”8.9(+0.5)、“職員の説明”8.7(+0.4)、“会計の待ち時間”7.7(+0.4))、低下したものも2項目(“医師に聞きやすい”8.5(-0.1)、“診察の待ち時間”6.5(-0.1))であった。入院は、評価が改善した設問は12項目(トップ3は“リハビリの内容説明”8.9(+1.7)、“入院生活の説明”7.3(+1.0)、“全体的に満足している”8.3(+1.0))、低下したものが2項目(“入院中の食事”5.9(-0.6)、“プライバシーを守る努力”7.4(-0.1))、維持が1項目であった。多くの項目で改善がみられるが、コロナ5類以降により、患者・家族とのコミュニケーションが増加していることが上昇の一要因と考えられる。