患者満足度の指標
患者満足度アンケート
- 分子・分母
- 分子:患者満足度アンケートの総合評価で「満足している」「やや満足している」と回答した合計
分母:患者満足度アンケートの総合評価に回答した総数
- 備考(除外項目等)
- 入院・外来について算出
- 指標の説明
- 患者満足度とは、「受けた医療に対してどのような点にどの程度満足できたかという患者の印象を表すもの」と定義され、病院改善の軸と位置づけられています。当院では患者中心の医療サービスを提供するため、患者満足度調査を利用したサービスの改善に取り組んでいます。具体的には、年に1度、病院入院患者・外来患者を対象に、それぞれ15項目、13項目について5段階評価で行います。その中に総合的評価項目として「全体的に満足している」との問いに対し「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と答えた割合を指標としてみています。
※評点=(そう思う*10点+どちらかと言えばそう思う*5点+どちらかと言えばそう思わない*-5点+そう思わない*-10点)/総数
- 考察
- 2023年度と同様に期間を5日間とし12月に取り組みを実施しました。外来は758件(前年比83.8%)、病棟は51件(前年比91.1%)とアンケートの回収数は減少しました。アンケートの配布方法を変更した事が要因と思われます。総合的評価項目の”全体的に満足しているか”という設問で「満足している」「やや満足している」と回答した割合は、入院88.2%(前年より1.5ポイント減少)、外来89.1%(前年より5.4ポイント減少)、でした。
患者満足度の全体の評点は外来で8.4(昨年8.3)、病棟は6.7(昨年7.9)と病棟は前年よりも低下しています。外来で評価が改善した設問は6項目(トップ3は“診察の待ち時間”7.4(+0.9)、“会計の待ち時間”8.2(+0.5)、“医師に聞きやすい”8.9(+0.4))で、特に待ち時間に対する項目で改善しました。低下したもの6項目(トップ3は、“受付・会計に聞きやすい”8.7(-0.2)、“職員の身だしなみ”8.9(-0.2)“職員の笑顔であいさつ”8.3(-0.2))で、職員の接遇に関する項目で低下していました。
入院は、全ての項目で評価が低下していました(トップ3は“この病院を紹介したい”4.2(-2.9)、“リハビリスタッフの説明で理解できた”6.5(-2.4)、“機器や設備は充分か”6.1(-2.1))でした。入院については回収数が少ないため、低い評価が微増するだけでも全体評価が大きく下がるため、今回もその傾向が見られたと思われますが、結果を真摯に受け止め、改善を進めたいと思います。