救急医療の指標
救急車受け入れ割合
- 分子・分母
- 分子:救急車受け入れ数
分母:救急要請数
- 指標の説明
- 救急車受入割合は、救急隊からの搬送要請に対して、どれだけ救急車の受入が出来ているかを示す指標です。各病院の救急診療の評価、地域医療への貢献度を示す指標にもなります。
- 指標の種類
- プロセス
- 考察
- 2021年度は、消防からの救急車受け入れ依頼の対応を、看護師から医師へ変更したことで、受け入れ件数が1855件となり、昨年度の1443件から大幅に増加しました。救急総合診療科医師の層が厚くなり、医局内での「救急車を断らない」という意識の高さが増加の要因と思われます。
お断りした事例のうち、他の救急車の受け入れ中や医療者側のキャパオ-バ-で断ったものが前年度の33%から43%へ増加、専門外でのお断りは前年度36%から28%へ減少しています。キャパオ-バ-でのお断りについては、コロナ疑い患者の受け入れが増加した影響が考えられます。スタッフ体制や当院の施設設備の問題で、感染上の安全の為、コロナ疑いの患者対応時に他の救急車を断らざるを得ない状況がありました。
毎週、救急総合診療科医師と救急看護師で症例の振り返りを行い、救急外来全体でのスキルアップを図り、安全安心の医療が提供できるよう取り組んでいます。