救急医療の指標
救急車受け入れ割合
- 分子・分母
- 分子:救急車受け入れ数
分母:救急要請数
- 指標の説明
- 救急車受入割合は、救急隊からの搬送要請に対して、どれだけ救急車の受入が出来ているかを示す指標です。各病院の救急診療の評価、地域医療への貢献度を示す指標にもなります。
- 指標の種類
- プロセス
- 考察
- 2022年度は、夏にコロナの第7波、冬に第8波があり、院内のクラスタ-や職員の感染、職員が濃厚接触者で出勤が出来ない状態などで病棟閉鎖なども経験しました。そのような医療活動に制限がかかる中で2022年度の救急車の受け入れ件数は2820件と過去最高の数値となりました。また、水島地域からの救急車だけでなく、児島、玉島、倉敷そして岡山市や笠岡や総社・玉野など広域からの搬入も特徴的でした。コロナ渦で各病院のクラスタ-やスタッフの減少などで救急車の受け入れに制限がかかっており、広域でカバ-する必要性がありました。
お断りした事例のうち、他の救急車の受け入れ中や医療者側のキャパオ-バ-で断ったものが30%、専門外でのお断りは前年度28%から20%へ減少しています。空床なしでの断りが前年度の20%から32%でした。キャパオ-バ-でのお断りや空床なしでのお断りについては、コロナ疑い患者の受け入れが増加した影響と、スタッフ体制や当院の施設設備の問題で、感染上の安全の為、コロナ疑いの患者対応時に他の救急車を断らざるを得ない状況がありました。
月1回、倉敷中央病院の総合診療科医師と当院の医師と救急看護師で症例の振り返りを行い、救急外来全体でのスキルアップを図り、安全安心の医療が提供できるよう取り組んでいます。