当院について

院長よりご挨拶

水島協同病院院長
山本 明広

卒業年 平成元年

日本外科学会外科専門医
日本消化器外科学会認定医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本乳がん検診精度管理中央機構検診マンモグラフィ読影医師

1953年に水島診療所として開設されたのが現在の水島協同病院の始まりです。それからおよそ70年、水島市街地の中心に位置し、「いつでも どこでも 誰もが安心してかかれる医療」を理念に掲げ、地域に根ざした急性期病院として発展してまいりました。これは職員の力のみならず、連携して地域医療を支えてくださる開業医・近隣病院さま方のご理解ご協力があったからこそできた発展です。また、私たちを信頼しご利用いただき、感謝の言葉だけでなく様々なご指摘・提案で私たちを励ましてくださった患者さん、そして出資や運営によって支えてくださった地域の全ての方々のおかげであり、心より感謝を申し上げます。

当院は、誰もが平等に安心して医療が受けられるように、厳しい経営環境にあっても、一貫して「差額ベッド料」を取らずに運営を続けています。さらに、経済的な理由によって医療を受ける機会が制限されることの無いように「無料低額診療事業」を実施しています。今後とも、組合員の方々の要求に応えて医療を提供し、医療福祉関係者・行政との連携を強め、全職員一丸となって地域医療福祉発展のために力を注いで参ります。皆様方のご指導とご鞭撻をお願いいたします。

理念と基本方針

理念

いつでも、だれもが、安心してかかれる医療を追求します。

基本方針

  • 患者の権利を尊重し、全人的医療を追求します。
  • かかりやすさと無差別・平等の医療を追求します。
  • 職員がやりがいをもち、育ちあえる職場づくりをすすめます。
  • 地域医療を担う、こころある医療人を育成します。

患者の権利

医療生協 「患者の権利章典」 では、知る権利、自己決定権、プライバシー権、学習権、 受療権をいう。 また、これを実現するため、患者の責任として、参加と協同を規定している。

全人的医療

「全人的」 とは、人を部分だけでなく全体として捉えようとする姿勢・視点のこと。 医療においては、「全人的医療」 といい、 生物学的側面や疾患のみにとらわれず、社会面・経済面・心理面などの様々な視点からも捉えて、 個々人にあった医療を行おうとするもの。

無差別・平等の医療

当院における無差別・平等の医療とは、差額ベットをもたず、「いのちの平等」 をめざす活動、全ての国民が人間として尊重される医療の実現をめざした活動をいう。

職員育成

確かな技術をもち、患者・地域・住民に向き合い、寄り添うことのできる人材を育成する。

民医連綱領

水島協同病院は、民医連(全日本民主医療機関連合会)に参加しています。
民医連は、以下の綱領によって集まった、医療機関の連合体です。
私たち民医連は、無差別・平等の医療と福祉の実現をめざす組織です。
戦後の荒廃のなか、無産者診療所の歴史を受けつぎ、医療従事者と労働者・農民・地域の人びとが、各地で「民主診療所」をつくりました。そして1953年、「働くひとびとの医療機関」として全日本民主医療機関連合会を結成しました。
私たちは、いのちの平等を掲げ、地域住民の切実な要求に応える医療を実践し、介護と福祉の事業へ活動を広げてきました。患者の立場に立った親切でよい医療をすすめ、生活と労働から疾病をとらえ、いのちや健康にかかわるその時代の社会問題にとりくんできました。また、共同組織と共に生活向上と社会保障の拡充、平和と民主主義の実現のために運動してきました。
私たちは、営利を目的とせず、事業所の集団所有を確立し、民主的運営をめざして活動しています。
日本国憲法は、国民主権と平和的生存権を謳い、基本的人権を人類の多年にわたる自由獲得の成果であり永久に侵すことのできない普遍的権利と定めています。
私たちは、この憲法の理念を高く掲げ、これまでの歩みをさらに発展させ、すべての人が等しく尊重される社会をめざします。

  1. 一. 人権を尊重し、共同のいとなみとしての医療と介護・福祉をすすめ、人びとのいのちと健康を守ります
  2. 一. 地域・職域の人びとと共に、医療機関、福祉施設などとの連携を強め、安心して住み続けられるまちづくりをすすめます
  3. 一. 学問の自由を尊重し、学術・文化の発展に努め、地域と共に歩む人間性豊かな専門職を育成します
  4. 一. 科学的で民主的な管理と運営を貫き、事業所を守り、医療、介護・福祉従事者の生活の向上と権利の確立をめざします
  5. 一. 国と企業の責任を明確にし、権利としての社会保障の実現のためにたたかいます
  6. 一. 人類の生命と健康を破壊する一切の戦争政策に反対し、核兵器をなくし、平和と環境を守ります

私たちは、この目標を実現するために、多くの個人・団体と手を結び、国際交流をはかり、共同組織と力をあわせて活動します。

私たちが尊重する患者の権利

私たちは、患者ひとり一人に次の権利があることを確認します。これらの権利が等しく尊重されるよう、患者と職員は協力して、その実現に向け努力します。

受療権

いかなる差別を受けることなく、いつでも、必要かつ十分な医療を、その人にとってふさわしいやり方で受ける権利と、これを保障する医療制度を国と自治体に要求する権利です。

知る権利・学習する権利

心身の状態、治療・ケアの方法、効果とリスク、費用、予防方法、利用できる制度などについて、納得できるまで説明を受ける(又は学習する)権利です。当院の説明だけでなく、他の専門家の意見をきく権利もあります。

自己決定権

納得できるまで説明を受けたのち、自ら決定する権利です。決定はいつでも変更することができます。

プライバシー権

診療の過程で得られた個人の秘密や医療に関する情報が守られ、本人の承諾なしに第三者に開示されない権利です。

2021年12月23日
水島協同病院

当院における勤務医・看護職員の負担の軽減及び処遇改善に関する取り組み

当院では、医師や看護職員の負担の軽減及び処遇改善のための取り組みを行っています。

勤務医

◇病院勤務医の負担の軽減及び処遇の改善に関する責任者を配置しています。
◇多職種からなる役割分担推進のための委員会を開催しています。
◇勤務時間について出勤簿とICカードにて把握しています。
◇勤務時間外の勤務状況について、年次有給休暇、育児休業・介護休業の取得率を把握しています。
◇業務量や内容を把握した上で、特定の個人に業務負担が集中しないよう配慮した勤務体系の策定を行なっています。
◇病院勤務医の負担軽減及び処遇の改善に資する計画を策定し、職員にも周知しています。
◇医師と医療関係職種、事務職員等において、初診時の予診、入退院の説明と調整、服薬指導、検査手順の説明、診療に付随する事務的作業補助を実施しています。
◇勤務計画上、連続した当直業務を行なわない勤務体制を実施しています。
◇当直業務の翌日について業務内容に対する配慮を行なっています。

看護職員

◇看護職員の負担の軽減及び処遇の改善に関する責任者を配置しています。
◇勤務時間について出勤簿とICカードにて把握しています。
◇多職種からなる役割分担推進のための委員会を開催しています。
◇3交代の夜勤について年次有給休暇の計画的付与、勤務シフトの工夫、残業が発生しないような業務量の調整、勤務希望の配慮を行なっています。
◇看護職員の負担軽減及び処遇の改善に資する計画を策定し、職員にも周知しています。
◇時間外労働が発生しないような業務量の調整を行なっています。
◇主として事務的業務を行なう看護補助者を配置しています。
◇看護補助者を夜間に配置しています。
◇妊娠・子育て中、介護中の看護職員について夜勤減免制度、休日勤務の制限、半日・時間単位での休暇制度、所定労働時間の短縮、他部署への配置転換など配慮しています。
◇夜勤負担の軽減のため夜勤従事者の増員、月の夜勤回数の上限設定を行なっています。

2022年10月1日
総合病院 水島協同病院 病院長

看護師特定行為の包括同意について

「特定行為」とは、医師の指示に基づいて作成された「手順書」に沿って、看護師が行う「診療の補助」行為のことです。厚生労働省が定める38 行為のうち、その区分毎に特定の研修を修了し、専門的な知識・技術を習得した看護師が実践します。

患者さんに、適切な状態に応じてタイムリーに医療を提供する事を目的としておりますので、看護師による「特定行為」実施について、予めご了承いただきますようお願いいたします。

当院で実施する特定行為はコチラ