救急医療の指標

救急車受け入れ割合

分子・分母
 分子:救急車受け入れ数
 分母:救急要請数
指標の説明
 救急車受入割合は、救急隊からの搬送要請に対して、どれだけ救急車の受入が出来ているかを示す指標です。各病院の救急診療の評価、地域医療への貢献度を示す指標にもなります。
指標の種類
 プロセス
考察
 2023年度の救急車受け入れ件数は2544件(昨年度より276件減少)でした。8:30~16:30までの受け入れが38%、時間外の受け入れが62%であり、体制が少ない時間帯の救急車の受け入れが多かった。
 受け入れ割合は過去最低の62.4%でした。2023年4~12月の期間の救急車断りの理由は、救急車やウオークインの患者が重なり、医療スタッフの体制や救急車を受け入れる診察室が準備できなかった事例が36%。コロナのクラスタ-などで入院の病床が確保できなかった事例が25%。当院では適応できず専門の3次医療機関への搬送と判断した事例が12%でした。夜間時間帯での救急車の受け入れ割合が特に低い事などから、地域全体での分析を行い、補完しあえる仕組みの構築も必要と考えます。
 当院においては、円滑な入院が行えるよう、適切なベッド管理運用を関係部門で協力して推進していきます。