倉敷医療生活協同組合 水島協同病院 オフィシャルサイト

水島協同病院 臨床指標


栄養の指標

経口摂取率

分子・分母

  分子:経口食数
  分母:絶食数+提供食事数

指標の説明

  口からの栄養摂取は、栄養法の選択という問題にとどまらず、患者のQOLに深く結びつくものです。また、急性期医療の中で主たる疾病や病態へ対応の中で、摂食・嚥下機能の維持が後回しになり、気がつけば摂食・嚥下機能の著しい低下を招いていたということも少なくありません。口から食べるという大事な行為へのケアや援助を確実に実施していくための指標です。


指標の種類

プロセス

考察

  2015年の経口摂取率は平均62.1%と指標を取り始めてから最も低い値を示しました。原因として以前に比べ経鼻胃管、胃瘻からの経管栄養率が高くなったことがあげられ、特に9~12月の経管栄養率は25~28%と今までになく高くなりました。
  当院では経口摂取を安全に行うために嚥下内視鏡検査や造影検査を実施し、嚥下レベルに合わせた嚥下調整食での経口摂取訓練を実施しています。
  嚥下内視鏡検査は2013年16件、2014年35件、2015年38件、嚥下造影検査は2013年29件、2014年40件、2015年68件と確実に増加しています。2011年から行っている地域連携摂食・嚥下学習会も継続して開催しています。
  多職種の連携で経口での栄養摂取率のアップを目指し、患者のQOLの向上に向けた取り組みを意識的に進めたいと思います。

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絶食率

分子・分母

  分子:絶食した食数
  分母:絶食数+提供食事数

指標の説明

  栄養投与ルート選択の原則として、「腸が機能しているときには腸を利用する」(When the gut works、 use it. )ことが奨励されています。経腸栄養は、より生理的であり、腸に備わったリンパ装置や内分泌機能を維持し、感染などの生命リスクの低い投与法といわれています。絶食率は、この経腸栄養がどの程度実施されているかをみる指標として設定しました。

指標の種類

プロセス

考察

  2015年度の絶食率は前年より0.1ポイントアップと前年並みに推移しました。経鼻胃管で早期に経腸栄養開始する症例が増え、経管栄養率が高くなったことも特徴です。年間を通してみると、6月の絶食率は15.8%で最も高く、4、6、7、8、9月は13%以上でした。患者の重症化に伴い、高カロリー輸液による栄養管理が必要な症例への対応上、全体として絶食率低下には至りませんでした。
  NST早期介入による絶食例の早期経腸栄養開始の援助を通して、適切な栄養ルートでの栄養実施を進めていきたいと思います。
  また、現場ではしばしば胃瘻造設に関わる倫理的問題に遭遇します。職場での倫理カンファレンスや倫理コンサルテーションチームとの共同を通して胃瘻造設の倫理に関わる問題への対応を進めていく必要があります。

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