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水島協同病院 臨床指標


手術に関する指標

予定手術開始前1時間以内の予防抗菌剤投与割合

分子・分母

  分子:執刀前1時間以内に予防抗生剤を投与した数
  分母:クラス2以下入院手術数(CDCによる清浄度が清潔および準清潔手術)

指標の説明

  手術部位感染(SSI)を予防する対策の一つとして、手術前後の抗菌剤投与があります。手術執刀開始の一時間以内に適切な抗菌剤を静注射することでSSIを予防することがガイドラインに沿で推奨されています。

指標の種類

プロセス

考察

  2015年度は1件逸脱が発生しました。
  ほぼ全例で予防抗菌薬の投与はできていますが、抗菌剤投与後に処置を行ったため手術開始が遅れ超過に至るケースもあり、処置時間も考慮した抗菌剤開始が課題として残りました。
  適正な投与が実施できるように、手術室看護師が術前訪問時に抗菌剤持ち込みについて病棟スタッフとの確認が大切です。
  2016年1月からはSSI予防のため、JANIS(Japan Nosocomial Infections Surveillance:院内感染対策サーベランス) 手術部位感染(SSI)部門へ参加しています。引き続き医師を含め手術室・病棟・外来とチームで手術部位感染予防に取り組んでいきたいと思います。

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術中・術後の大量輸血患者の割合

分子・分母

  分子:手術日、手術翌日に赤血球濃厚液(RCC)5単位以上輸血した件数
  分母:入院手術件数

備考(除外項目等)

  術中・術後の大量輸血患者の割合は、医療安全管理室に報告されたバリアンス手術報告書をベースにしています。2010年度は、8月からの8ヶ月の統計になっています。

指標の説明

  輸血は、急性失血時の生命維持に重要な役割を果たしており、医療の質の向上に大きく貢献してきましたが、一方で輸血が持つ負の側面、肝炎やエイズウィルス感染また癌の再発への悪影響などもあわせもっています。
  手術時の輸血においては、こうした輸血が持つ負の側面を回避するために、①出血を減少させる手術手技の工夫、②輸血の基準の厳格化、③自己輸血の使用等の安全への努力が必要となります。

指標の種類

プロセス

考察

  2015年度の術中・術後の大量輸血事例は1件のみで、割合は0.0%(1/657)でした。2010年から手術バリアンス報告制度を導入し報告をあげるしくみが定着してきています。
  参考値としては、聖路加国際病院の
    術中・術後大量輸血患者の割合:2008年 1.1%(92/8003)
    *分子:手術日、手術翌日に1日 照射赤血球濃厚液6単位以上輸血した件数
    *分母:全手術件数
  があります。それとは手術患者の特性・手術内容により影響を受けるので、単純に比較はできませんが、輸血によるリスク軽減には繋がっています。

参考文献等

福井次矢監修『Quality Indicator2010 医療の質を測り改善する』インターメディカ(2010)

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