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水島協同病院 臨床指標


医療倫理の指標

A,身体抑制割合 B,身体抑制1人あたりの抑制日数

A,身体抑制割合 B,身体抑制1人あたりの抑制日数
分子・分母

 分子:身体抑制を実施した延べ日数
 分母:A,当月の入院患者延べ数 B,当月の身体抑制を実施した実患者数

備考(除外項目等)

 抑制とは、抑制帯、抑制衣、ミトン、4点柵、車椅子用ベルトを含みます。
 途中抑制を中止し、再度抑制した場合も含む

指標の説明

 医療の現場では、自らの身に生じる危険を回避することが困難な患者・高齢者に対して、危険を回避する目的で、身体抑制を選択せざるを得ない場面があります。その際、身体抑制の必要性に関する判断は、患者の生命・身体の安全確保の観点から行い、必要最小限にとどめることが大切です。この指標は、身体抑制の実態を把握し、早期に抑制解除を行う努力が継続されているかを検証するものです。

指標の種類

プロセス

考察

 2017年度の身体抑制割合は前年度と比較し0.79ポイント減少しました。患者一人あたりの抑制日数に変化は見られませんでした。
 身体抑制の割合減少に至った要因として、① 2016年度に解除努力を進めることを日常業務マニュアルに規定し、アセスメントの実施向上させたこと、② 2017年度「認知症ケア加算2」の取得により、身体抑制の解除に向けたアセスメントを改善し、看護補助者との協働した取り組みを進めたこと、などが考えられます。
 当院では身体抑制の理由として「転倒転落防止」が3割、抑制方法は「4点柵」が4割程度占め、実施されている抑制は転倒転落予防が中心です。このような中でも環境設定を工夫することで4点柵の措置を減らしていく取り組みをしている部署の報告もあり、その成果を各部署で共有し、身体抑制を減らす努力が期待されます。
 自らの身に生じる危険を回避することが困難な患者・高齢者に対して、危険を回避し抑制を必要最小限に留めるため、多職種で解除に向けて協働して取り組んでいきたいと思います。

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臨床倫理4分割法による事例検討数

臨床倫理4分割法による事例検討数
指標の説明

 医療現場では、医療関連領域の知識、技術だけでは対処できない様々な問題や葛藤に遭遇します。また、法、社会、文化、宗教に関わる問題も少なくありません。こうした倫理問題へ適切かつ迅速に対処することは、患者中心の医療を実践するためにはとりわけ重要な課題です。
 臨床倫理4 分割法は、患者の問題を、医学的適応、QOL、患者の意向、周囲の状況の4つのカテゴリーに分けてワークシートに記入し、問題を広い視野から眺め、最善の対応を見出すという方法です。当院では2008年からこの臨床倫理4分割法を導入し、医療ケアチームによる検討を通して現場での倫理的問題に対応しています。臨床倫理4分割法による事例検討数は、倫理問題への対処がどの程度できているかという指標です。また、具体的事例を通してスタッフの倫理教育がどこまですすんでいるかを示す指標でもあります。

考察

当院では2008年から臨床倫理4分割法による事例検討を始めています。当初は、報告書の提出が4割程度に留まっていました。2015年度に、報告システムの整備と倫理コンサルテーションチーム(Ethics consultation team:EC)を立ち上げ、院内の倫理課題に関する事例の集約と分析を進めて以来報告書の提出件数が飛躍的に増加し、現場での臨床倫理の検討が必要な事例問題の把握と対応が容易になりました。
 2017年度は事業所全体で、4分割法による検討が44事例について開催されました。また、医療倫理をテーマした全体学習の開催、EC の5回の事例検討、19症例に対するコンサルテーションチームの参加、DNAR(do not attempt resuscitation)についての現状調査等の取り組みを行いました。
 今後の課題として、①事例の内容の分析からみえた発生頻度の高い問題への対応策の検討②ECメンバーのスキルアップ、③職員の倫理問題への対処の能力向上のための施策の実施等が考えられます。

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