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水島協同病院 臨床指標


医療倫理の指標

A,身体抑制割合 B,身体抑制1人あたりの抑制日数

A,身体抑制割合 B,身体抑制1人あたりの抑制日数
分子・分母

 分子:身体抑制を実施した延べ日数
 分母:A,当月の入院患者延べ数 B,当月の身体抑制を実施した実患者数

備考(除外項目等)

 抑制とは、抑制帯、抑制衣、ミトン、4点柵、車椅子用ベルトを含みます。
 途中抑制を中止し、再度抑制した場合も含む

指標の説明

 医療の現場では、自らの身に生じる危険を回避することが困難な患者・高齢者に対して、危険を回避する目的で、身体抑制を選択せざるを得ない場面があります。その際、身体抑制の必要性に関する判断は、患者の生命・身体の安全確保の観点から行い、必要最小限にとどめることが大切です。この指標は、身体抑制の実態を把握し、早期に抑制解除を行う努力が継続されているかを検証するものです。

指標の種類

プロセス

考察

 2016年度の身体抑制割合は前年度より0.3 ポイント増加し、患者一人あたりの抑制日数も0.9ポイント増加しました。その要因として、70歳以上の高齢者が入院患者の7割近く占めており、「チューブトラブル防止」が48%、「転倒防止」が29.9%など、危険を回避する必要から抑制をせざるを得ない場面が多くあることなどが考えられます。一方、速やかに解除するよう努めることを日常業務のマニュアルに規定することにより、2016年度のアセスメント実施率は82.5%と前年度に比べ17%アップしました。
 抑制の方法としてのミトンが44.2%、4点柵が34.4%を占めていますが、抑制帯は6.1%と経年的な減少を示しています。
 自らの身に生じる危険を回避することが困難な患者・高齢者に対して、危険を回避することを優先することと合わせ、抑制を必要最小限に留めることは大事ですが、多職種で抑制解除に向けたカンファレンスの場を設けて検討するなど、組織全体で取り組みを強めることが必要です。

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臨床倫理4分割法による事例検討数

臨床倫理4分割法による事例検討数
指標の説明

 医療現場では、医療関連領域の知識、技術だけでは対処できない様々な問題や葛藤に遭遇します。また、法、社会、文化、宗教に関わる問題も少なくありません。こうした倫理問題へ適切かつ迅速に対処することは、患者中心の医療を実践するためにはとりわけ重要な課題です。
 臨床倫理4 分割法は、患者の問題を、医学的適応、QOL、患者の意向、周囲の状況の4つのカテゴリーに分けてワークシートに記入し、問題を広い視野から眺め、最善の対応を見出すという方法です。当院では2008年からこの臨床倫理4分割法を導入し、医療ケアチームによる検討を通して現場での倫理的問題に対応しています。臨床倫理4分割法による事例検討数は、倫理問題への対処がどの程度できているかという指標です。また、具体的事例を通してスタッフの倫理教育がどこまですすんでいるかを示す指標でもあります。

考察

① 当院で臨床倫理4分割法による事例検討を始めた当初は、報告書の提出が4 割程度に留まっていました。2015 年度に報告システムの整備を行い、報告書の提出件数が飛躍的に増加し、現在、現場の倫理問題の把握が容易になりました。
② また、2015年度には倫理コンサルテーションチーム(Ethics consultation team:ECT)を立ち上げ倫理問題への機敏な対応と倫理事例検討を行うようになり、これも事例数を押し上げる要因となりました。これらの取り組みを「事例報告書の提出システム作りについて」と「院内で起きる臨床倫理問題の分析内容」にまとめ、第5回日本臨床倫理学会(2017年3月19日)で発表しました。
③ 事例の内容の分析からみえた発生頻度の高い問題への対応策を検討すること、ECT メンバーのスキルアップ、職員の倫理問題への対処の能力向上等が課題と考えられます。

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