血圧の薬とグレープフルーツは一緒に摂ると良くないと聞かれたことがあるかと思います。 これは一部の降圧剤(カルシウム拮抗剤)とグレープフルーツの飲み合わせが良くないことが原因で、 薬が肝臓で代謝(分解)される時にグレープフルーツの成分が邪魔をすることで 効果が強く出すぎてしまうのです。 効果が強くなるなら良いのでは?と思われるかもしれませんが、 血圧が下がりすぎてふらつきを起こしたり、思わぬ副作用が起きてしまう可能性もあります。
では、一緒に飲まなければということで、間を空けても意味はありません。 先ほど述べたように、薬の代謝が邪魔されるので、グレープフルーツを摂ること自体が あまり良くありません。 とはいえ、たまにグレープフルーツを半個食べるくらいならそれほど問題はならないかと思います。
特に注意が必要なのは、グレープフルーツジュースです。 他の柑橘類ではライム、スウィティーもグレープフルーツと同じといわれています。
血圧の薬の他にも、てんかんの薬のテグレトールや血流を良くする薬のプレタール等も グレープフルーツとの飲み合わせは悪いとされています。 他にも影響がある薬があるので柑橘類が好きな方は一度薬剤師に相談してください。
(薬剤部 大地和樹)