リハビリテーション科

リハビリテーション科のご紹介

リハビリテーションということばは広く認知されていますが、多くの方が「失ったもの(機能・能力など)を回復するために行う訓練」といったイメージを持たれいるかと思います。
リハビリテーションの本質は、個々の身体部位の機能回復のみを目的とするのではなく、障がいを持つ人間を全体として捉え、その人が再び人間らしく生きられるように支援することにあり、「全人間的復権」を目標としています。
私達もリハビリテーションの本質をしっかり理解し、そして実践し、対象者様の全人間的復権を支援出来るよう努めてまいります。

理学療法士(PT)

治療の急性期から早期に離床活動を促し、疾患に合わせた運動療法や生活指導、また自宅や施設など退院先の環境に合わせた機能訓練やADL(日常生活動作)訓練を行います。例えば、肺炎等呼吸器疾患の方に対しては、機能訓練に加え排痰訓練や呼吸法を取り入れた動作訓練などを指導しています。外科手術ではクリニカルパスに沿って手術前から呼吸訓練を開始し、手術翌日には起立や離床などをすすめています。
また、必要に応じて患者様の実際のご自宅でのADL訓練や、ご家族・介助者の方への指導なども行っています。
外来では、心臓疾患や透析中の患者様を対象に退院後の身体機能の維持・向上を目的に外来リハビリテーションを行っています。(2022年4月現在は感染防止対策として外来透析でのリハビリを中止しています)

作業療法士(OT)

自宅や施設など退院後の生活環境を想定したADL、IADL(手段的日常生活動作)訓練や環境調整、機能訓練などを行います。また、訪問指導に伺うなど、患者様一人ひとりに合わせた生活(作業・環境)を再構築していけるよう支援しています。患者様のみでなく介護者の方への指導が必要な場面では、実際の訓練場面に参加して頂き直接的に介護指導なども行っています。

言語聴覚士(ST)

主に摂食・嚥下障害に対する治療に携わっています。障がい状況に合わせて口腔機能・嚥下機能の向上を図る訓練(間接訓練)や、実際に口から食べる・飲み込む訓練(直接訓練)を行います。また、看護師や歯科衛生士と連携し、窒息や誤嚥性肺炎の予防を図り、安全な食事摂取の確立と食事によるQOL(生活の質)の向上が提供出来るように努めています。
その他、ことばが喋りにくくなった、声が出しにくくなったといった方へのことばの訓練やコミュニケーション訓練・支援なども行っています。

診療体制(2022年4月現在)

理学療法士:18名
作業療法士:8名
言語聴覚士:3名
事務:1名

入院診療以外の医療活動

外来心臓リハビリテーション
外来透析リハビリテーション(2022年現在中止中)
摂食嚥下地域連携活動

取得資格

3学会合同呼吸療法認定士:6名
認定理学療法士(脳卒中):1名
日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士:1名
医療クオリティマネージャー:1名
がんリハビリテーション研修修了:9名
臨床実習指導者講習修了9名