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水島協同病院 臨床指標


透析医療の指標

維持血液透析および維持腹膜透析の透析効率

分子・分母

  分子:Kt / Vの値が1.2以上の患者数、Kt / Vの値が1.4以上の患者数
  分母:維持血液透析患者数

指標の説明

  透析療法の目的は、失われた腎臓機能にかわって、体内の尿毒素を除去することにあります。尿毒素を適正に除去しているかの指標のひとつが、尿素の標準化透析量(Kt / V)です。Kt / Vが大きいと、透析により浄化される体液量が多いことを示しています。日本透析医学会の「維持血液透析ガイドライン:血液透析処方」において、最低確保すべき透析量としてKt / V1.2が推奨され、目標透析量としてはKt / V1.4以上が望ましいとされています。

指標の種類

プロセス

考察

  当院では、Kt / V1.2以上の透析患者の比率は、2012年度より80%を超えています。また、Kt / V1.4以上の透析患者の比率は、2012年度より50%を超えています。
  当院では、最適なダイアライザーを毎月検証しています。また、病態の急変時にも速やかにダイアライザーや透析条件を検証し、きめ細やかな透析医療を提供しています。

参考文献等

日本透析医学会 維持透析ガイドライン:血液透析処方

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維持透析患者の貧血コントロール(Hb 10~11.5g/dl)割合

分子・分母

分子:Hbが10~11.5g/dlの間にコントロールされた患者数
分母:維持透析患者数

指標の説明

  腎臓は、造血ホルモンであるエリスロポエチンを分泌します。腎機能が失われると、エリスロポエチン分泌不全となり、腎性貧血をきたします。赤血球造血刺激因子製剤(ESA)の臨床での使用により腎性貧血の治療は大きく改善しました。
  貧血は血液ヘモグロビン濃度(Hb)で判断されます。当院では国内・国外ガイドラインを基にして、貧血改善のアルゴリズムを作成し貧血のコントロールに活用しています。2015年度までは、Hb10~11.5g/dlを目標としていました。
  2016年度以降は、2015年度版 日本透析医学会の「慢性腎臓病患者における腎性貧血治療のガイドライン」に基づき、Hb10以上12g/dl未満を目標としています。

指標の種類

プロセス

考察

  2目標を達成している透析患者の比率は、2014年度より50%を超えています。当院では、月2回の定期的な血液検査を実施し、毎月多職種カンファレンスで貧血改善アルゴリズムを使用しESAの調整を検討しています。

参考文献等

福井次矢監修;Quality indicator2011 医療の質を測り改善する

日本透析医学会「慢性腎臓病患者における腎性貧血治療のガイドライン」2015年版

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血清補正Ca値・血清P値

分子・分母

  分子:血清補正Ca値8.4~10.0mg/dl、P値 3.5~6.0mg/dlにコントロールされた患者数
  分母:維持透析患者数

備考(除外項目等)

  毎月2回実施される測定値の年間の平均値をその患者の代表値として統計処理をした。

指標の説明

  腎臓は、生体のミネラル調整システムの中で重要な役割を果たしています。その機能が低下すると、ミネラル代謝異常をきたし、骨や副甲状腺の異常のみならず、血管石灰化等の原因となり、生命予後に大きな影響を与えることが確認されています。この病態は、最近、慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常(CKD-MBD)と呼ばれています。日本透析医学会の「慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常の診療ガイドライン」では、血清P値3.5~6mg/dl、血清補正Ca値8.4~10mg/dlを管理目標値としています。

考察

  血清補正Ca値8.4~10mg/dlの管理目標値を達成している透析患者の比率は、80%を超えています。
  血清P値3.5~6mg/dlの管理目標値を達成している透析患者の比率は、2014年度までは60%を超えていましたが、2015年度は60%未満となりました。
  当院では月2回血液検査を実施し、ガイドラインに沿い薬剤調整を行っています。総回診時に栄養士と薬剤師の参加による患者指導を行い、食事療法の改善と薬剤のアドヒアランス向上を図っています。また、2015年度は特に低リン食の食事指導に力を入れています。透析室の大画面モニターを活用し、わかりやすい低リン食についての情報提供を行っています。2015年度はP値のコントロール割合がやや低下しており、いっそうの取り組みが必要です。

参考文献等

福井次矢監修;Quality indicator2011 医療の質を測り改善する

日本透析医学会「慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常のガイドライン」

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